AIを学べる子どもプログラミング教室はどこ?主要14校のAI対応状況を調査【2026年7月・公式情報ベース】

AIを学べる子どもプログラミング教室はどこ?主要14校のAI対応状況を調査【2026年7月・公式情報ベース】

「せっかく通わせるなら、AIも学べる教室がいい」——最近、こういう相談をよく受けます。ただ、実際に調べてみると「AI対応」と言える教室は意外と少なく、しかも教室によって「AI」の意味がまったく違うことがわかりました。

この記事は、当サイトで比較している主要14校の公式サイト・公式プレスリリースを1社ずつ確認した調査結果です。結論から言うと、常設コースとしてAIを学べるのは14校中3校だけ。カリキュラムの一部でAIに触れる教室を含めても6校でした。

調査概要(このデータについて)
  • 調査対象:子ども向けプログラミング教室 主要14校(料金調査と同じ14校)
  • 調査時期:2026年7月
  • 調査方法:各校の公式サイト(コース・カリキュラムページ、お知らせ)と公式プレスリリースを1社ずつ直接確認。まとめサイト等の二次情報は採用せず、公式情報で確認できなかったものは「確認できず」として扱った。
  • 調査主体:プログラミング教室ナビ(運営者:みれい)
  • 注記:この分野は動きが非常に速く、調査後にコースが新設・変更される可能性があります。最新情報は必ず各公式サイトでご確認ください。

調査結果の全体像:14校のAI対応 一覧表

判定基準は次の4段階です。

  • :AIを学べることを常設コース・サービスの柱として明示している
  • :常設カリキュラムの一部にAI・機械学習の要素がある
  • :単発イベントや過去の講座のみ(常設ではない)
  • :公式情報ではAI関連の取り組みを確認できず
教室名 判定 確認できたAI関連の取り組み
デジタネ 「AI&プログラミングスクール」へ全面リブランド。AI学習コンテンツを展開、コンテストでも生成AI活用を公式に推奨
スタープログラミングスクール 常設「AI・情報 プログラミングコース」(小学高学年〜高校生)。Pythonで4種類のAIを学ぶ+生成AI入門講座
N Code Labo 常設「AIコーディング入門/実践コース」(中1〜)。Python・機械学習の本格カリキュラム+夏期AI講座
プログラボ 上級コースで「AIツールを使った機械学習」を体験。中高生向けAI開発講座の開講実績あり(現在の募集は確認できず)
HALLO 教材Playgramの上級カリキュラムで機械学習・深層学習まで学べる(開発元はAI企業Preferred Networks)
ヒューマンアカデミー ロボット教室 最上位ロボティクスプロフェッサーコースで「簡易人工知能」を学習(ロボット制御の文脈。生成AIではない)
Tech Kids School ChatGPT親子体験・画像生成AIイベントの開催実績、学校向けCopilot活用授業を提供。通常コースには未導入
アンズテック 生徒向け「生成AIワークショップ」の開催実績+保護者向け生成AI活用ガイドを発信。常設コースはScratch/Unity
SOZOW 体験イベントで生成AIを使ったキャラクターづくり体験を提供。常設コースにAIはなし
LITALICOワンダー 2020年に期間限定のAIロボット講座を開講した実績のみ。現行コースにAIはなし
ワンダーボックス 教材へのAI導入なし(保護者向けの生成AI意識調査を発表したのみ)
QUREO 公式情報では確認できず
ロボ団 公式情報では確認できず(最上位コースはPythonによるロボット制御まで)
クレファス 教室カリキュラムには確認できず(LEGO社の新AI教材の研修を実施しているが、学校など教育機関向け)

それぞれ詳しく見ていきます。

常設コースでAIを学べる3校【◎】

デジタネ:サービス全体を「AI&プログラミング」にリブランド

14校の中で、AIへの取り組みが最も目立ったのがデジタネです。2025年12月に「AI&プログラミング教育を提供するデジタル教育企業へ進化する」と公式発表し、サービス名の表記自体を「小中学生向けオンラインAI&プログラミングスクール」に変更しています。

  • マインクラフトやRobloxでプログラミングやAIを学べる100以上のコンテンツを定額制(月3,980円〜)で提供
  • 子ども向けに安全に使えるAI学習ツール「デジタネAI(仮称)」の導入を公式発表(※2025年12月時点では「導入予定」。正式提供開始は調査時点で確認できず)
  • 毎年開催の作品コンテストでは、作品制作での生成AI活用を公式に推奨(「AIとどう工夫したか」が評価対象になる)

月3,980円〜という価格で「プログラミング+AI」の両方に触れられるのは、現時点では頭ひとつ抜けています。詳しい内容と正直な感想はデジタネの口コミ・評判レビューにまとめています。

スタープログラミングスクール:「AI・情報 プログラミングコース」を常設

通学型で唯一、AIを冠した常設コースを確認できたのがスタープログラミングスクールです。

  • コース名:AI・情報 プログラミングコース(対象:小学高学年〜高校生)
  • 料金:入会金6,600円、月額合計16,800円(受講料14,000円+月会費2,800円、教材費0円・税込)
  • 内容:「AI活用編」(12ヶ月)で認識系・予測系・言語系・進化系の4種類のAIをPythonの開発体験を通じて学習。「情報活用編」は高校「情報Ⅰ」・大学入学共通テストに対応
  • 特別講座として生成AI入門講座やIoTシステム開発講座も開催

高校の「情報Ⅰ」や大学入試を見据えた設計なので、小学高学年〜中学生で「その先」まで考えている家庭に合う内容です。

N Code Labo:Python×機械学習の本格AIコース

角川ドワンゴ学園グループのN Code Laboは、AI開発を本格的に学べる常設コースを2つ用意しています。

  • AIコーディング入門コース(中1〜高1):Pythonの基本構文から、scikit-learn等のライブラリを使ったデータ処理、分類・回帰といった機械学習の入門実装まで
  • AIコーディング実践コース(高1以上):データ準備→モデル学習→評価→推論という、実際のAI開発プロセスを一通り実践
  • 夏休みには小学生から参加できるAI開発の短期講座も開催(2026年夏は「データ分析をして予測AIを作る」講座を確認)

「AIを使う」ではなく「AIを作る」側の学習ができる、14校の中では最も本格派です。そのぶん料金は週1通学で月22,000円〜と高めで、対象も中学生以上が中心です。

カリキュラムの一部でAIに触れる3校【○】

プログラボ:上級コースで機械学習を体験

ロボット教室のプログラボは、通常カリキュラムの上級コース「アドバンストIII」で「AIツールを使った機械学習を体験」と公式に明記しています。最上位の「エクスプローラ」コースでもAIを使用する教材を扱い、Pythonでのロボット制御まで進みます。

また、中高生向けのAI開発講座(Python・データ分析・機械学習・画像認識を学ぶ「AIラボ」)を2021年に開講した実績があります。ただし、調査時点では公式サイトに案内ページが見当たらず、現在も募集しているかは確認できませんでした。検討する場合は教室に直接確認してください。

HALLO:AI企業が開発した教材で、上級は深層学習まで

プログラミング教育HALLOの教材「Playgram」は、日本を代表するAI企業Preferred Networksが開発したものです。上級者向けの「アドバンスモード」では大学レベルの内容を含む機械学習・深層学習によるプログラミングまで学べると公式に記載されており、手書き文字認識AIを体験するカリキュラムも開発されています。

一方、ChatGPTのような生成AIを授業で使う取り組みは公式情報では確認できませんでした。「AI時代の思考力」という訴求はありますが、学習内容はあくまで「AIの仕組みをプログラミングで学ぶ」方向です。

ヒューマンアカデミー ロボット教室:最上位コースで「簡易人工知能」

ヒューマンアカデミーのロボット教室は、最上位課程「ロボティクスプロフェッサーコース」の3年目で、六脚・二足歩行ロボットの教材を通じて「簡易人工知能」を学ぶと公式に記載されています。

ただしこれはロボット制御の文脈でのAIであり、生成AIの活用やPythonでの機械学習とは別物です。基礎〜中級コースやこどもプログラミング教室(Scratch中心)には、AI関連の記載はありませんでした。ロボット作りを軸に長く続けた先にAIの入り口がある、という位置づけで考えるのが正確です。教室全体の評判はヒューマンアカデミー ロボット教室の口コミレビューをどうぞ。

単発イベント・過去講座のみの4校【△】

Tech Kids School:イベント・学校向けでは実績豊富、通常コースには未導入

サイバーエージェントが運営するTech Kids Schoolは、実は子ども向け生成AI教育の取り組み自体はかなり早かった教室です。2023年に「ChatGPTを親子で体験しよう」ワークショップや「画像生成AIで年賀状をつくろう」イベント(小1〜中3対象、生成AIの倫理面も扱う内容)を開催し、2024年からはMicrosoft Copilotを活用したPython授業を高校向けに提供しています。

ただし、肝心の通常カリキュラム(継続学習コース)は調査時点でもScratch→Swift・C#の構成で、生成AIは組み込まれていません。イベント・学校向けの実績と、日々の授業内容は分けて見る必要があります。詳細はTech Kids Schoolの口コミレビューへ。

アンズテック:生徒向け生成AIワークショップ+保護者向け情報発信

オンライン専門のアンズテックは、生徒限定の単発イベントとして「生成AIワークショップ〜AIでYouTubeの台本を作ろう」を開催した実績があります(AIとの安全なやり取り方も扱う内容)。また、「小学生と保護者のための生成AI活用入門」など、保護者向けの生成AIガイド記事を継続的に発信しており、この分野への感度は高い教室です。

ただし常設コースはScratchコースとUnityコースの2本で、AI専用コースは確認できませんでした。教室の詳細はアンズテックの口コミレビューにまとめています。

SOZOW:体験イベントで生成AIに触れられる

SOZOWは、体験イベント「SOZOWフェス」で生成AIを使ってオリジナルキャラクターを作る体験を提供した実績があります(2026年夏開催分で確認)。ただし常設コースは調査時点でマインクラフト系の2コースのみで、AIコースはありません。フリースクール事業(SOZOWスクール)の公式サイトにも、AI教材に関する明記は見当たりませんでした。

LITALICOワンダー:AI講座は2020年の期間限定のみ

LITALICOワンダーは2020年に、AI搭載ロボットを使った期間限定講座「AI×ロボットプログラミングコース」を開講した実績があります。ただし現行のコース一覧にも、2026年夏の特別講習(全16コース)にも、AI・生成AI関連は見当たりませんでした。同教室の強みはあくまで「子どもに合わせたオーダーメイド設計」です。詳しくはLITALICOワンダーの口コミレビューへ。

AI関連の取り組みが確認できなかった4校【−】

ワンダーボックス、QUREO、ロボ団、クレファスの4校は、公式サイト・公式プレスリリースの範囲では、子ども向けのAIコース・AI教材を確認できませんでした。

  • ワンダーボックス:22種類のアプリ・トイ教材にAI関連はなし。2025年に保護者向けの「生成AI意識調査」を発表していますが、教材への導入発表はありません。対象が4〜10歳で、思考力そのものを育てる設計思想の教材です(レビューはこちら)。
  • QUREO:公式サイト・プレスリリースにAI関連の記載はありませんでした。なお一部の紹介サイトに「AIが苦手を分析」といった記述が見られますが、公式情報では確認できなかったため、当サイトでは採用していませんレビューはこちら)。
  • ロボ団:年長〜小学生向けのロボットカリキュラムが中心で、最上位コースはPythonによるロボット制御まで。AI・機械学習を扱う記載はありませんでした。
  • クレファス:教室のコース体系(年長〜高校生)にAIの明示的な記載はなし。ただしLEGO社の新教材「コンピューターサイエンス&AI」の研修・提供を2026年から始めており、対象は学校・学童など教育機関向けです。教室カリキュラムへの導入が今後あるか、注目しておきたい1校ではあります。
「AI非対応=ダメな教室」ではありません

誤解のないように書いておくと、この4校が劣っているという話ではありません。特に未就学〜小学校低学年向けの教室は、AIより先に「自分で考えて作る」経験を優先する設計になっているのが普通です。後述しますが、低学年のうちはそれが正解だと私は考えています。

注意:「AI対応」の中身は2種類ある

今回の調査でいちばん強く感じたのは、教室の言う「AI」には2種類あり、混同すると教室選びを間違えるということです。

① 生成AIを「使う」学習 ② AIの仕組みを「作る」学習
学ぶこと ChatGPT等への指示の出し方、創作への活用、安全な使い方 Python・データ処理・機械学習の仕組み
向いている年齢 小学生〜(低学年は保護者のサポート前提) おおむね小学高学年〜中高生
該当する例 デジタネのコンテスト活用、各校の生成AIワークショップ・イベント N Code LaboのAIコース、スターの「AI活用編」、HALLOの上級カリキュラム

「AIが学べます」という言葉だけで決めず、どちらの意味なのかを体験レッスンで必ず確認してください。①と②では、必要な学年も、身につくものもまったく違います。

背景:国のガイドラインと業界の動き

参考までに、教室の外側の動きも押さえておきます。

  • 国の方針:文部科学省は「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン」(Ver.2.0、2024年12月公表)で、「人間中心の利活用」と、生成AIの存在を前提とした情報活用能力の育成を打ち出しています。学校教育でも「使わせない」から「安全に使いこなす」へ舵が切られています。
  • 市場の動き:コエテコbyGMO×船井総合研究所の2025年調査では、子ども向け情報教育の市場規模は前年比138.7%の352億円と急成長しています。
  • 教室の動き:中高生向けでは生成AIコースの新設が相次いでいます(大手ではライフイズテックが2023年にAIクリエイティブコースを新設、2026年のサマーキャンプは全コースに生成AIを導入)。一方、小学生向けの大手教室では、今回見たとおり常設のAIコースはまだ少数派です。

AI対応で教室を選ぶときの3つの注意点

1. 「AI」の中身を確認する

前述のとおり、「生成AIを使う学習」と「AIの仕組みを作る学習」は別物です。体験レッスンで「AIの授業では、具体的に何をしますか?」と聞いてみてください。答えが曖昧な教室は、訴求だけ「AI時代」を掲げているケースがあります。

2. 低学年は「AIより先に、作る経験」でいい

今回の調査でも、常設AIコースの対象は小学高学年〜中高生がほとんどでした。これは偶然ではなく、AIを使いこなすにも作るにも、その前提になる「自分で考えて作った経験」が必要だからです。低学年のうちはScratchやロボットで作る楽しさを覚え、高学年以降にAIへ進む——という順番で焦る必要はありません。この点はAI時代にプログラミング教室へ月謝を払う価値はあるかでも詳しく書いています。

3. 情報の鮮度に注意する(この分野は動きが速い)

デジタネのリブランドは2025年12月、クレファスのAI教材研修は2026年からと、ここ1年だけでも状況はかなり動いています。この記事も2026年7月時点の調査です。入会を検討する段階では、必ず公式サイトと体験レッスンで最新のカリキュラムを確認してください。

まとめ:常設でAIを学べるのは3校。ただし「AI対応」だけで選ばない

  • 主要14校のうち、常設コースとしてAIを学べるのはデジタネ・スタープログラミングスクール・N Code Laboの3校
  • プログラボ・HALLO・ヒューマンアカデミーは、カリキュラムの一部(主に上級課程)でAI・機械学習に触れられる
  • 「生成AIを使う学習」と「AIの仕組みを作る学習」は別物。体験レッスンで中身の確認を
  • 低学年はAI対応を最優先にしなくていい。まず「自分で作る経験」ができる教室を
教室選びに進む方へ

AI対応も含めた総合的な教室比較は、こちらからどうぞ。

みれい

この記事を書いた人:みれい

元IT企業エンジニア(8年勤務・基本情報技術者/応用情報技術者)。小学生の娘2人のプログラミング教室選びをきっかけに、同じ悩みを持つ保護者のために情報を発信中。技術者としてAIの実力を判断できる立場と、月謝を払う保護者の立場の両方から、正直な意見をお届けします。▶ プロフィール詳細

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