「うちの子がUnityでゲームを作ってみたいと言っているけれど、何から始めればいいのか分からない」――そんな保護者の方へ向けて、子どもがUnityで実際にゲーム制作を始めるまでの具体的な手順を解説します。
結論としては、Unityは小学校高学年(10歳前後)から取り組めるツールで、必要な環境は無料、つまずきやすいポイントは「英語UI」と「C#というテキスト言語」の2点です。本記事では、必要なPCスペック、インストール手順、最初に作るべき題材、独学が難しい場合に検討したい教室まで具体的にお伝えします。
Unityとは?子どもが学ぶ意味
Unityは、世界中のゲーム会社が実際の商業ゲーム開発に使っている統合開発環境です。「原神」「ポケモンGO」「Among Us」など、お子さまが知っているゲームの多くがUnityで作られています。スマホゲーム市場の実装シェアでは長くトップクラスを占め、ゲーム業界の求人でも必須スキルのひとつ。学習で身につけた経験が、そのまま将来の進路に直結しやすいのが大きな魅力です。
始める前に必要なもの(環境とスペック)
Unityを快適に動かすには、ある程度のPCスペックが必要です。タブレットやChromebookでは原則として動きません。
- OS: Windows 10/11(64bit)または macOS 12以降
- CPU: 第10世代Intel Core i5以上、またはApple Silicon(M1以降)
- メモリ: 最低8GB、できれば16GB
- ストレージ: SSD空き容量30GB以上
- グラフィックス: DirectX 11対応のGPU(内蔵GPUでも2D・軽い3Dなら可)
- インターネット回線(インストール時に大容量ダウンロード)
個人利用の範囲ならUnity Personalが無料で使えます(年間収益10万米ドル未満の場合)。子どもの学習用途であれば追加のライセンス費用は発生しません。
インストールから初起動までの4ステップ
はじめての導入では「Unity Hub」というランチャーをインストールするのが正しい順序です。Unity本体を直接ダウンロードしようとすると遠回りになるので注意してください。
- Unity公式サイトから「Unity Hub」をダウンロードして無料アカウントを作成
- Unity Hubを起動し、Unityエディター(LTS版、2026年時点ならUnity 6 LTS推奨)をインストール
- 「新規プロジェクト」から「2D(Built-In Render Pipeline)」テンプレートを選び、保存先を指定して作成
- エディター画面が起動することを確認。最初の起動には10分程度かかります
子どもが最初に作るべきゲーム題材
いきなり3Dの大作に挑むと挫折します。最初は「2Dの単純なゲーム」を完成させて達成感を得るのが鉄則です。具体的には次の順番がおすすめです。
- 玉転がしゲーム(キーボードでボールを動かしてゴールに入れる)
- スコアを表示する2Dシューティング(敵が出てきて弾を当てる)
- 横スクロールアクション(マリオ風のジャンプアクション)
- 3Dの簡単なステージクリア型ゲーム
1本目の制作には10〜20時間、2本目以降は徐々に短くなります。Unity公式の「Microgame」や「Learn」コーナーには、日本語字幕つきの初心者向けチュートリアルが揃っているので、最初の入口にちょうど良い教材です。
独学のつまずきポイント2つ
つまずき1:英語のUIとエラー文
UnityエディターはUI日本語化が可能ですが、エラーメッセージや海外のチュートリアル動画は英語が中心です。小学生のお子さまがひとりで読み解くのは現実的に難しく、保護者がサポートするか、日本語の解説動画・書籍を併用する必要があります。
つまずき2:C#(テキストプログラミング言語)
UnityのスクリプトはC#というテキスト言語で書きます。Scratchのようにブロックを並べる方式ではないため、タイピングや英単語、半角/全角の使い分けに慣れていないと最初の壁になります。Scratchを2〜3年経験してから移行する子が多い理由はここにあります。
Unityが学べるプログラミング教室
独学が難しいと感じたら、Unity対応の教室に通うのが近道です。代表的な3校を紹介します。
アンズテック|小学生からUnityに挑戦できる少人数オンライン
小学3年生〜中学3年生を対象としたオンライン教室で、ScratchからUnity・Pythonへステップアップする設計です。月2回9,350円から始められ、月4回プランは17,050円。生徒2〜3名に講師1名の少人数制なので、テキスト言語に移行する際のつまずきもケアしてもらえます。アンズテックのレビューもあわせてご覧ください。
LITALICOワンダー|ゲーム&アプリエキスパートコースでUnity
「ゲーム&アプリエキスパートコース」でUnityを使った本格的なゲーム開発を学べます。月謝は月4回で34,100円〜(通学)。年長から高校生まで対応し、3DCGやデジタルファブリケーションなど周辺領域にも広げられます。
Tech Kids School|中級者向けにUnityコースを用意
渋谷校およびオンライン校で、サイバーエージェントグループのTech Kids SchoolがUnity・C#のクラスを開講しています。月謝は全コース共通で23,210円(教材費2,200円別途)。プレゼン発表や年1回のコンテストもあり、作品を外に出す経験を積める環境です。
家庭での学習を続けるコツ
「完成させる」ことを最優先にしてください。Unityは機能が膨大で、調べ始めるとキリがありません。最初の1本は機能を絞り、見た目より動作を優先して仕上げるのが続けるコツです。完成したらYouTubeに投稿したり、家族に遊んでもらったりして、フィードバックを得る場を用意してあげると、次の制作意欲につながります。教室選びで迷ったらプログラミング教室ランキングやオンライン教室まとめも参考にしてください。



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