小学校のプログラミング授業だけで十分?教室に通う必要性

プログラミング教育コラム

「小学校でプログラミングが必修になったから、わざわざ教室に通わせる必要はないのでは?」――保護者会などでもよく出る質問です。

結論は「目的によります」。学校の授業は『プログラミング的思考に触れる』のが目的であり、コードを書けるようになることや作品を作り上げることは想定されていません。「IT分野に強くなってほしい」「自分でゲームやアプリを作れるようになってほしい」という目的があるなら、学校の授業だけでは不足しています。本記事では、学校の授業の実態と教室の違い、追加で通うべきケース・通わなくてもよいケースを整理します。

小学校のプログラミング授業の実態

結論として、学校の授業は「年に数時間、Scratchなどを少し触る」というレベルが平均的です。文部科学省が2020年度から必修化したのは「プログラミング的思考の育成」であり、独立した教科ではありません。

授業時間は教科の中に組み込まれる

5年生の算数の正多角形の単元でScratchを使って正六角形を描く、6年生の理科の電気の単元でmicro:bitを使う――こうした形で各教科の中に組み込まれます。文部科学省の手引きでは年間で数時間程度の実施が想定されており、独立したプログラミング授業は基本的にありません。

到達目標はコードを書けるようになることではない

学習指導要領が求めているのは「順次・反復・分岐の考え方を体験する」「コンピュータの仕組みに興味を持つ」というレベルです。Pythonでアプリを作る、Unityでゲームを完成させるといった目標は含まれていません。

学校・先生による差が大きい

担任の先生のITスキルや学校の機材状況によって、内容に大きなばらつきがあります。GIGAスクール構想で1人1台端末は配備されたものの、活用度合いは地域差・学校差が大きいのが現状です。

民間の教室で学べる範囲との違い

民間教室では、年間40〜50回の授業時間と専門講師、体系的なカリキュラムが提供されます。学校との比較を表にまとめます。

  • 授業時間:学校は年数時間/教室は週1回×年40〜50回
  • 講師:学校は担任(専門外のことも)/教室は専門講師
  • 到達目標:学校は思考体験/教室はゲーム・アプリ完成、検定合格、コンテスト出展
  • 使用言語:学校はScratch中心/教室はScratch・Python・JavaScript・C#・Swiftなど
  • 機材:学校は共用タブレット/教室は1人1台のPC環境

教室に通ったほうがよい3つのケース

ケース1:お子さまが「もっと作りたい」と言っている

学校の授業で興味の芽が出たら、その芽を伸ばす場が必要です。学校では次の単元に進んでしまい、続きを作る時間が取れません。週1回の教室なら、自分のゲームやアプリを継続的に育てられます。

ケース2:高校・大学で「情報」を強みにしたい

2025年度から大学入学共通テストに「情報I」が必須科目として加わりました。アルゴリズム・データ構造・プログラミングが出題範囲に入っており、小中学生のうちから論理的に手順を組み立てる経験を積んでおくと有利です。中学受験でもプログラミング入試を導入する学校(聖学院・三田国際・宝仙理数インターなど)が増えています。

ケース3:将来IT・ゲーム・クリエイティブ分野に進みたい

ゲームクリエイター、Webエンジニア、データサイエンティストなどを志望するなら、Pythonや本格的な開発環境に触れられる教室経験が役立ちます。Tech Kids School(月謝23,210円)やLITALICOワンダー(通学月4回29,700円)のような実機・本格カリキュラムの教室が候補になります。

逆に通わなくてもよいケース

「お子さまが現状プログラミングに興味を示していない」「他の習い事で予算・時間が満杯」という場合は、無理に通わせる必要はありません。代わりにできることとして、月3,700円のワンダーボックス(通信教材)でSTEAM思考力を育てる、月3,980円〜のデジタネで自宅から動画教材で学ぶ、といった軽量な選択肢があります。これらは送迎不要で、家族の負担も抑えられます。

判断のための3つの質問

学校の授業だけで足りるかどうか迷ったら、次の3つを家族で話し合ってみてください。

  1. 子ども自身が「やりたい」と言っているか(親の願望だけで通わせると続きにくい)
  2. 5〜10年後の進路に「情報」「IT」が関わる可能性があるか
  3. 月5,000〜25,000円の月謝を無理なく出せるか(家計を圧迫すると続かない)

3つすべてYesなら通学型教室、1〜2つYesならオンラインや通信教材から、すべてNoなら学校の授業+無料アプリ(Scratch、Hour of Codeなど)で十分と言えます。

無料体験で実際の差を確かめる

言葉で説明するより、無料体験に1〜2回参加すると違いが体感できます。学校の授業との難易度・進度・サポートの差が一気に分かるはずです。料金面の比較はプログラミング教室の費用比較、教室全体の選択肢は教室ランキング、自宅で学びたい場合はオンライン教室をご確認ください。学校の授業は「入口」、教室は「広げる場」と捉えると、判断がしやすくなります。

関連記事

コメント

タイトルとURLをコピーしました