「プログラミング的思考って何?」「普通の論理的思考と何が違うの?」と疑問に思っている保護者の方は多いのではないでしょうか。
プログラミング的思考は、2020年の小学校プログラミング教育必修化で注目を集めたキーワードです。文部科学省が「これからの時代に必要な力」として位置づけた思考法であり、プログラミングの授業だけでなく、算数や理科、日常生活のあらゆる場面で活きる力です。
この記事では、プログラミング的思考の定義から、なぜ小学校で必修化されたのか、日常生活での育み方、そしてプログラミング教室で効果的に伸ばす方法まで、2026年の最新情報を交えて詳しく解説します。
- プログラミング的思考の定義(文部科学省の定義)
- なぜ小学校で必修化されたのか
- 日常生活でプログラミング的思考を育む方法
- プログラミング教室で効果的に伸ばす方法
プログラミング的思考とは?(文部科学省の定義)
文部科学省は、プログラミング的思考を以下のように定義しています。
「自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力」
これをかみ砕いて言うと、プログラミング的思考とは以下の4つのステップで物事を考える力のことです。
プログラミング的思考の4つのステップ
- 分解する:大きな問題や目的を、小さな手順に分ける
- パターンを見つける:繰り返しや共通点を見つけ出す
- 抽象化する:重要な部分だけを取り出し、不要な部分を省く
- 手順化(アルゴリズム化)する:最適な手順を組み立てて実行する
プログラミング的思考は「プログラミング言語を使って考える力」ではありません。コンピューターを使わなくても発揮できる、汎用的な思考力です。料理の手順を考えたり、旅行の計画を立てたりするときにも使っている考え方なのです。
プログラミング的思考と論理的思考の違い
「論理的思考力」と「プログラミング的思考」は似ていますが、厳密には異なります。
| 比較項目 | 論理的思考 | プログラミング的思考 |
|---|---|---|
| 定義 | 筋道を立てて考える力 | 目的達成のために最適な手順を論理的に組み立てる力 |
| 特徴 | 因果関係を正しく捉える | 分解・パターン認識・抽象化・手順化の4要素 |
| 範囲 | 広い(あらゆる思考に関わる) | 論理的思考の中でも「手順の設計」に特化 |
| イメージ | 「なぜそうなるのか?」を考える | 「どうすればできるか?」を考える |
つまり、プログラミング的思考は論理的思考の一部であり、特に「目的を達成するための最適な手順を設計する力」に焦点を当てた概念です。
なぜ小学校でプログラミング教育が必修化されたのか
2020年度に小学校でプログラミング教育が必修化された背景には、以下の3つの理由があります。
理由1:IT人材の不足
経済産業省の試算によると、2030年にはIT人材が最大約79万人不足するとされています。早い段階からITへの興味関心を育てることが、将来の人材不足への対策として重要視されました。
理由2:Society 5.0への対応
日本政府が掲げる「Society 5.0」(超スマート社会)では、AI・IoT・ビッグデータが社会のあらゆる場面で活用されます。どのような職業に就いても、ITの基礎知識とプログラミング的思考が不可欠な時代が到来しています。
理由3:「考える力」の育成
プログラミング教育の真の目的は、プログラミング言語を覚えることではありません。物事を分解し、手順を考え、試行錯誤しながら最適解を見つける「考える力」を育てることが最大の目的です。
- 特定のプログラミング言語は教えない(言語の習得が目的ではない)
- 算数・理科・総合的な学習の時間などの教科の中で実施
- Scratchなどのビジュアルプログラミングツールを使うことが多い
- 「順次」「反復」「分岐」の基本的な考え方を体験的に学ぶ
日常生活でプログラミング的思考を育む5つの方法
プログラミング的思考は、パソコンを使わなくても日常生活の中で育てることができます。
- 料理の手順を一緒に考える
- お片付けの効率的な順番を考える
- ボードゲームやパズルで遊ぶ
- 日常の「なぜ?」を一緒に分析する
- アンプラグドプログラミング教材を活用する
方法1:料理の手順を一緒に考える
料理は「分解→手順化」の宝庫です。「カレーを作るには、まず何をする?」「野菜を切っている間にお湯を沸かせば時間短縮できるね」など、手順を分解し、効率的な順番を考える練習になります。
方法2:お片付けの効率的な順番を考える
「この部屋を30分で片付けるには?」という課題を出して、作業を分解し、優先順位をつけ、効率的な順番を考える練習をしましょう。これはまさにプログラミング的思考のトレーニングです。
方法3:ボードゲームやパズルで遊ぶ
将棋・チェス・オセロ・ルービックキューブなどは、先を読む力(条件分岐)やパターン認識を鍛えるのに最適です。親子で楽しみながら思考力を育てられます。
方法4:日常の「なぜ?」を一緒に分析する
「なぜ信号は赤・黄・青なの?」「なぜ自動ドアは人が近づくと開くの?」など、日常の疑問を「どういう仕組みになっているか」の視点で一緒に考えてみましょう。これは「抽象化」のトレーニングになります。
方法5:アンプラグドプログラミング教材を活用する
パソコンを使わずにプログラミング的思考を学べるカード教材やボードゲームが市販されています。「ルビィのぼうけん」シリーズなどの絵本や、プログラミングカードゲームなど、遊びながら楽しく学べます。
プログラミング教室で効果的に伸ばす方法
日常生活での取り組みに加えて、プログラミング教室で体系的に学ぶことで、プログラミング的思考をさらに効果的に伸ばすことができます。
教室で学ぶメリット
- 体系的なカリキュラム:段階的にスキルアップできる
- 講師のサポート:つまずいたときにすぐ質問できる
- 仲間との切磋琢磨:同年代の子どもと一緒に学ぶ刺激がある
- 作品発表の機会:自分の作品をプレゼンする経験ができる
- 成果の可視化:検定やコンテストで成長を実感できる
プログラミング的思考を伸ばすのにおすすめの教室
| 教室名 | 思考力を伸ばす特徴 | 対象年齢 | 月額目安 |
|---|---|---|---|
| ワンダーボックス | STEAM教育でIQ向上効果が実証済み | 4歳〜10歳 | 3,700円〜 |
| QUREO | 2,400以上のレッスンで段階的に思考力を育成 | 小2〜高校生 | 9,900円〜 |
| Tech Kids School | プレゼンテーション力も含めた総合的な思考力育成 | 小1〜中3 | 20,900円〜 |
| アンズテック | 毎回の作品発表でアウトプット力を強化 | 小3〜中3 | 9,350円〜 |
2025年度から大学入試にも「情報I」が導入
2025年度の大学入学共通テストから「情報I」が新設されました。プログラミング的思考は入試にも直結するスキルとして、ますます重要性が高まっています。
- 2025年度の共通テストから「情報I」が新教科として追加
- プログラミング的思考力を問う問題が出題される
- アルゴリズムやデータ構造の基礎知識が求められる
- 早い段階からプログラミング的思考を鍛えておくことが有利
まとめ:プログラミング的思考は一生モノのスキル
プログラミング的思考は、プログラミングの授業だけでなく、学習・仕事・日常生活のあらゆる場面で活きる「一生モノのスキル」です。
- プログラミング的思考は「目的達成のための最適な手順を論理的に設計する力」
- 「分解→パターン認識→抽象化→手順化」の4ステップが基本
- 日常生活の中でも料理・片付け・ゲームなどを通じて育てられる
- プログラミング教室で体系的に学ぶとさらに効果的
- 大学入試(情報I)にも直結するため、早めの対策が重要
まずは日常生活の中で「どうすればうまくいくか?」を一緒に考える習慣を作り、さらに伸ばしたい場合はプログラミング教室の無料体験に参加してみましょう。

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